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ツイッターとFacebookを比較するのはやめよう、別物だから

あんまりにもひどいのでちょっとだけ。

この方にかぎらず、ツイッターとFacebookを二者択一のようにして、どっちがいいか(悪いか)を提案する方は多いんだけど、そもそもその選択理由が「実名か匿名か」にあって、さらに「どっちが炎上しにくいか」みたいな瑣末な話になってることが多いです。

もちろん炎上はしないほうがいいんだけれど、炎上は「するかもしれない」というリスクの話であって、「Facebookならリスクがゼロになる」というならまだしもどこまでいってもリスクは残るわけだから、それ以外の、というか本来のマーケティングの目的を踏まえた上で選ぶべき。

少なくとも消費者の本音が聞けるのはFacebookよりもツイッターのほうが向いているし、たとえばアクティブサポートなんかもFacebookでやるとドン引きされる確率が高くなるので現時点ではツイッターがいちばん向いてます。
(Facebookの場合はその人のソーシャルグラフ内で解決・解消すべきであって、そこに企業が踏み込むのは嫌悪されやすい)

またトラブルの発生源として従業員による情報漏洩があると指摘されている。

 2012年1月、ホテルの従業員がタレントが宿泊したことをTwitterでつぶやいて騒動になったが、この手の問題は枚挙にいとまがない。

 「当たり前ですが、業務内容について書いてはいけないと、企業側は従業員に徹底すべきです。そして、企業の公式アカウントについては、限られた人だけが使えるようにする。この二点は基本です」

たしかにウェスティンホテル東京の田中美保(稲本めぇ)の件のようにツイッターが火元になったケースはいくつかあるけれど、べつにほかのサービスで起こってなかったかというとそんなことはないです。Google+でも、mixiでも起こってる。もちろんFacebookでも起こってる。Facebookの投稿が原因で会社をクビになった人もいる。

業務上知り得た情報を投稿しないのはそのとおりだけど、そんなのは居酒屋で話してもダメだし、家族に言うことさえ禁じられているはず。ソーシャルメディアは関係ない。
企業の公式アカウントを限られた人だけが使える(投稿できる)ようにというのも正しいけど、問題は従業員の個人アカウントだから別の話。で、ぼくは過去にもなんどか書いてるように、

  • 会社のためではなく本人の人生を守ることを目的とした教育を行う
  • 所属先企業をわざわざ明かさないことを指導する

ことが大事だと思います。
会社の風評リスクはもちろん避けるべきだけど、いまおそろしいのは個人を特定して社会的な制裁が加えられてしまうということです。ソーシャルだけに。というかシャレにならないですよ。アカウントを消すだけならたいしたことはないけど、退学になったり、内定取り消しになったり、解雇になったりと人生が狂うんですから。
このへんの潮目が変わったのはたぶん「ケツ毛バーガー事件」くらいだと思うけど、うっかりな発言によって限度を超えた攻撃を受けるのです。ぼくは限度を越えていると思うし、狂ってるとすら感じているけど、それでも現実がそうならまずは従業員を守ることを考えるべきだと思う。常識を変えていくのは時間がかかるので。

だからソーシャルメディアの利用についてはほんとうに気をつけるべきで「掲載内容は私個人の見解であり、所属先企業を代表するものではありません」とか書いたところで意味がないということを明言すべきです。どうせ「○○社の社員が」って書かれるんだから。
そもそもプロフィールに所属先企業を書くことのメリットなんてたいしてないですしね。

ツイッターだろうとFacebookだろうと他人がアクセス可能な場所に何かを書けば、それが伝播する可能性――それはリスクであれチャンスであれ――が生まれます。
不特定多数のほうがリスクは大きいけど、だからといって特定少数なら安心というわけでもないです。そのうちのひとりが漏らすかもしれないので。そもそもツイッターが不特定多数で、Facebookが特定少数というわけでもないですよね。じっさいはどっちも同じような人たちとつながって、同じように使ってる人も多いでしょうし。

ここもおかしい。

 Facebookは言ってみれば情報のトランザクション。企業がFacebookページを作っていれば、そこに情報が集まってくると伊地知さんは いう。つまり、Facebookページをチェックすることで、Twitterを含めたSNS上の危機管理を、かなりの程度行うことができる。

 「週一回、月一回と決めて定期的に情報を出すのを怠らないこと。そして、ユーザーが間違った情報を出している場合はすぐに正すこと。Facebookページ上で放置してしまうと認めた、と受け取られる可能性が高いので注意が必要です」

Facebookページに情報が集まるというのはぼくにはまったく理解できないんだけど、じっさいにブログ検索やツイッター検索をしないで危機管理できた実績があるのかなあ。

あと、Facebookページを作れば見てもらえる、なんてのは都市伝説にもならない悪い冗談で、Facebookでの情報発信に関して言えばエッジランクをいかに上げるかってことが重要で、定期的な情報発信よりも写真などを投稿してリアクションをもらうことのほうが大事でしょう(月一回なんてなんにもしてないのと変わらない)。
そもそもFacebookページは公式サイトというよりもメルマガに近いので、ユーザーのウォールに情報を流せる権利を「いいね!」によって得ているということを認識すべきです。

Facebookがいいとか悪いとかの前に、その価値や可能性を正しく評価してほしいなと思います。過大評価は良くないですね。

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