ここに書くのは遅くなってしまったのですが、先月から新しい仕事を始めています。
「北欧、暮らしの道具店」という北欧系の食器などを扱っている輸入雑貨屋(ECも実店舗も)を運営している株式会社クラシコムという会社の顧問としてお手伝いすることになりました。
「スーツ」と紹介してくれてるわりには年に1回くらいしかスーツ着ないんですけどね。今年はまだ一度も着てないなあ。
(もちろん「ギーク」に対しての比喩としての「スーツ」です)
今回はちょっと変わったオファーで「いま現在直面している課題の解決」ではなくて、中長期にわたっての成長戦略を一緒に考えたり、そこに至るためのブランディングやマーケティングを企画・開発両面でサポートする仕事です。
もともとはメールで面会の希望をいただいたので、いつものように江ノ島の自宅まで来てもらって、2時間ほどとりとめのない話をしました。まあお互い人見知りなので、過去の実体験を話しただけなんだけど。
どうやらその面会で認めてもらえたようです。
ブログやツイッターで彼が発信している内容を読んで僕が共感したのは以下の様な事です。1.口先だけでない実践者だということ
2.成功の要諦はある種の愚直さである事を深く認識している事
3.そして2の様な考え方がある意味では夢が無いからか人気がないのは分かっていながら、うそっぽい魔法の杖的解決策を決して口にしない正直さ。
4.漫画やゲームが大好きというプチおたくっぽさ(僕も漫画大好き、アニメ大好きなので)
5.本質的な優しさ(本質的であるがゆえに時に厳しい表現として現れる事もある)が感じられた事。
6.実際にビジネスの中でトラックレコードを残している事。など、言い出したら色々あるんですが、そんな感じなんです。
要は仕事が出来そうで、価値観が合いそうだと言うそれだけの事です。どちらかな人は時々いるんですが、両方がそろう人が本当になかなかいないんですよ。
ぼくのほうも事前にサイトを見ていて人の顔が見える温かみのあるショップだなあと思ってて、お客さんとの関係づくりを大事にしている点など共感できるところも多かったので、話としてはわりととんとん拍子に決まった感じです。
贅沢な話だなあというのは重々承知しているのですが、ぼくは「楽しい仕事しかしない」と決めていて(正確にはそれが許される間は、という条件付きで)、今回のオファーもおもしろそうだから引き受けることにしたんですが、この「楽しい」というのは「趣味」という意味ではないんですよね。
「趣味」はあくまでも趣味でしかなくて、それは「仕事」にはならないんです。ぼくは「仕事」として「楽しい」ものを求めていて、そこにはそれなりのプレッシャーもあるし、だからこそ快感もあるわけで、そういう真剣勝負をいろんな舞台でやれたらいいなと思ってます。
また、ぼく自身は自分で起業してどうこうしようという欲がさらさらないので、ぼくを必要としてくれる人のチカラになることで自分の存在証明をしています。
だから座右の銘が「ぼくはぼくとぼくの好きな人のためにがんばる」なのです。
これからは月に1回、国立にあるオフィスに伺ってミーティングしつつ、メール等でいろんな話をしていくことになると思いますが、とてもワクワクしています。
女性向けの商品というのも魅力的だし、超高級というわけでもなくいわば「プチ・リッチ」な感じのライフスタイル提案というのも興味深いところです。
そんな彼らが自分たちで主催して勉強会をやったそうです。
- 北欧雑貨、北欧食器のネットショップ | 北欧、暮らしの道具店のブログ | クラシノシゴトラボ第一回、有り難うございました!
- 北欧雑貨、北欧食器のネットショップ | 北欧、暮らしの道具店のブログ | 第1回クラシノシゴトラボ後記
今月のミーティングで相談されたので、「やりゃいいじゃん!」と背中を押したのですが、あっという間に実現されました。こういうスピードがいいんですよね。
第1回は天気が悪い中、多くの人が参加したようです。ぼくは録画されたustreamを見たんですが、おもしろかったです。
当日のスライドはここにあります。
ECをやってる方、始めたい方、働きたい方にとって有益だと思うし、とくに雑貨などライフスタイル系の商材を扱ってるショップの方にはいい情報交換の場になると思います。
このへんの経験値をどんどんシェアしていこうという考え方がいいですよね。そういうところが気に入って、手伝うことにしたのも正直な気持ちです。
ぼくもどんどん公開しちゃうんだけど、それって失ってるんじゃなくて、やっぱり出した以上のものが返ってくるんですよね。
今後が楽しみです。そのうちぼくも顔を出して参加者のみなさんにご挨拶しようと思ってます。
ビジネスなんてのは「情」と「理」の両方がうまくハマらないとうまくいかないのですが、ネット企業だったり、雑貨屋だったり、世間からフワフワした目で見られる業界で起業する多くの人は「自分が好きだから」という理由だけで突っ走る傾向があります。好きであることは大事だけど、絶対条件どころか必要条件ですらなくて、それよりも周囲(市場ニーズや競合)をきちんと見極めるほうが重要です。
クラシコムという会社は兄妹でやってるんですが、そのへんをうまいこと補完しあってるのがいいんですよね。ぼくは妹と会社をやるなんて考えられないんだけど、でももしそれをやるとしたら楽しいかもしれないなと彼らを見ていて思いました。
世の中の『顧客』を冷静に見る目、目の前の『お客さま』をあたたかく見る目、その両方があってビジネスはうまくいくのだとぼくは思っています。
ひとりでその両眼を持ってるスーパーマンがいれば最高だけど、べつにふたりで分担すればもっと簡単だし、じっさいに歴史を振り返ってもそういうパートナー関係で成功した企業は多いですよね。
これからどんなふうに会社が成長していくのか間近で見れて、自分も関われるのがうれしいです。ぼくはそういう仕事ばかりいろんな会社とさせてもらってるんだけど、幸せだなあと実感しています。
「北欧、暮らしの道具店」で販売している食器は飾る食器じゃなくて、ガシガシ使う食器というのがいいです。ぼくも前にここで買った皿やコップを毎日使ってます。
中身はインスタントコーヒーなんだけど。ブックオフオンラインもそうだけど、自分がヘビーユーザーになる商品やサービスってのはいいですね。
昨日も友だちの引越祝いに買ったんですけど、結婚祝いや引越祝いなんかには安すぎず高過ぎずなのでいいですよ(アンティークは高いけど)。でも誰かのために選んでると自分でほしくなっちゃいます。
ちょっとしたご褒美として自分にプレゼントというのもアリですね。
[追記]
社長の青木さんのツイッターです。ぼくなんかよりいっぱい書いてます。












コメント(7件)[コメントだけのRSS]
以前、買われて、気に入られた旨を書かれてましたよね。なるほど、そんな発展があったのですか。いいですねえ。
どんな高価なものでも、仕舞いこむだけでは意味がないですものね。日用品としては。
投稿者: ムムリク | 2010年4月28日 11:43
仕事の打診があったらだいたいサイトはチェックするのですが、店舗の場合はさらにどんな商品だとかどんな対応をするかを見たいので試しに注文します。
ぼくへのメールが丁寧でも、お客さまに失礼だったらダメなので。
(もちろんそれを自覚していて改善したいというオファーなら相談に乗れるかもしれないけど)
じっさい仕事を引き受けてからも自分用に1回、昨日は友人の引越祝いに注文したので、そのくらい気に入ってますね。
投稿者: 河野
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2010年4月28日 12:07
この頁を開いたらavast!でトロイの木馬が検出されました。
投稿者: カブキング | 2010年4月28日 12:14
記事からコウノさんの楽しさが伝わってきます。
雰囲気が良さそうな会社ですね。
今後の展開が楽しみです。
私もサラリーマンながら少し前から「楽しい仕事だけが依頼される環境作り大作戦」を展開、
最近になって少しずつ成果が出てきてます。
これ、とても大切な気がします。
投稿者: @yuzo_akakura | 2010年4月28日 14:45
>カブキングさん
いちおうチェックしてみたのですが、見つかりませんでした。
http://www.aguse.jp/?m=w&url=http%3A%2F%2Fsmashmedia.jp%2Fblog%2F2010%2F04%2F003408.html&x=38&y=17
他に情報があれば教えていただけるとさらに調べてみます。
>@yuzo_akakuraさん
「楽しい仕事だけが依頼される環境作り大作戦」はいいですね。とても大事だと思います。
できるだけ比率を高めていきたいですよね。
投稿者: 河野
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2010年4月28日 22:31
ハッピーいいですね。小さな会社で作れるハッピーってあるんだと思います。感覚値じゃなくてビジネス感感覚もあって河野さんが入るとさらにおもしろくなりそうですねー。
結構よく思い出すのですが、今回もこのエントリー思い出しました。
楽しいか、便利か、なきゃ困るか | smashmedia
http://smashmedia.jp/blog/2008/07/001686.html
投稿者: 和田 嘉弘 | 2010年4月29日 21:36
和田くん、コメントありがとう。
自分の過去の経験値を共有しつつ、同時に新たなチャレンジができる仕事なのでワクワクしてます。
そのうち相談に乗ってもらうかもしんないので、そのときはよろしくね。
投稿者: 河野
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2010年4月30日 11:37