新年早々、ちょっと話題になってましたね。キヤノンマーケティング株式会社のこれ。
まあ「なんで画像なんだよ」というのが率直な感想で、どうして企業はお詫び文書をすぐ画像にしたがるのかって話を友だちとメールでしてたのですが(コピペ防止だとしても御粗末すぎる)、わりと好意的な意見が多いですよね。
まあぼくもいい話だとは思うのですが、いい話風に仕立て上げてるだけのような気もするんですよね。これ、不況がなければきっとやってないでしょ。そこに「学生の学ぶ機会を奪ってないか?」ってのはさも取って付けたような理由に見えます。いや、まあひねくれてるんですけどね。
ぼくが就職活動してる頃はまだ手書きで応募してたから、そんなにたくさんはそもそも受けられなかったんですよね。わざわざ5000円の万年筆を買ってきて、生まれて初めて万年筆を使ったのを覚えてます。
いまはネットエントリーが普通になってきてるので、機会という意味ではすごく増えたのかもしれないけど、それがハッピーな方向に行ってるかというとどうなんでしょうね。
お互いの不安と焦りがひとりでも多く説明会に呼びたい、一社でも多く受けておきたいという、ある種のチキンレースになってるような気もします。
インターンを体のいいボランティアやバイトとしてしか考えてない企業とか、学生側も最悪そこで雇ってもらえるという保険程度にしか思ってないとか、とりあえずクリスマスをひとりで過ごすのはイヤだからと合コン三昧な人のよう。あんまり気持ちのいいものではないですよね。
ブックオフオンラインでもそう遠くないうちに新卒採用を考えていきたいと先日も社長と話したところですが、そもそも新卒採用ってのは義務的なものもあるんだけど、毎年新しい視点や感覚を社内に導入していかないと世の中との乖離が進んじゃうわけですよ。
だから企業側にとってのメリット、リスクヘッジの意味合いも大きい。こっちはどんどんおっさんになっていくわけだしね。
いまの学生がどんなことを考えていて、どんな就職活動をしてるのかはぼくもよく知らないので今度ナベケンさんに教えてもらおうかな。
でも現状がどうであれ、ぼくらはぼくらなりの新卒採用を考え実践すべきだということはわかってるんですけどね。
そもそも学生を評価するってのはかなり難しいと思うんだよね。それこそどこぞの企業のように先着順でもいいんじゃないかと思うくらい。
ぼくは採用の際にチェックすべき点は「やる気」と「体力」、それに「素直さ」だと決めているんだけど(中途採用の場合は即戦力への期待度に応じて、業務に必要なビジネススキルをチェックする)、学生なんて自分の頃を振り返ってもたいしたことは考えてないわけです。たいしたこともやってない。ゼミでどうしたとか、サークルでどうしたとか、くだらないことを針小棒大に語ってる。
それよりも例えばその人の家族の話とかを聞くほうがよっぽどヒントになることが多い。どんな親で、その親といまどうしているのか、仲はいいのか悪いのか、とかとか。学校の先生の話でもいい。影響を受けた先生、ああはなりたくないと思った先生、そういう話を聞くことでわかることのほうが有益な気がする。
「企業は人なり」とはよく言ったもので、とくにこれからの時代はどんどん透明性が高まっていくので、どんな人が働いているのかということがますます重要になります。
だからこそどんな人を採用するのか(バスに乗せるのか)ということに対して、企業はもっともっと真剣に考えていかないといけないですよね。
企業というものを、ひとつのコミュニティと考えれば普通の話なんですけどね。
以下、これを書く気になったブログ。
- ナベケンblog: デジカル 企業採用サイトの改善サービス
- katsukinoboru.jp » Blog Archive » 人材採用のあり方について考えている
- 正しい出遅れ。 - 広告って、なに?
はてブもこの件に関しては意見に多様性が見られておもしろい。
[追記]
とはいえキヤノンマーケティング株式会社の発表がニュースになったのはブランドイメージの向上には繋がったでしょうね。世の中には素直な人が多いので。実際、本音の薄め方としてはかなり名文だと思う。
でもキヤノンマーケティング株式会社が本気で学生の学ぶ機会を奪いたくないと考えてるなら、まずはキヤノン本社を説得したほうがいいと思う。普通にいわゆる「一般的に」採用してるから。











コメント(4件)[コメントだけのRSS]
ナベケンです。
河野さんに取り上げられて光栄です。
で、なんですが、
面接で、親の事とか、聞いちゃダメなんですよ。
尊敬する人は?
とかもNG。
おかしいでしょ。
僕は、お構いなく聞いちゃいますけどね。
もちろん、細心の注意は必要ですが、
分かんないですよ。
なので、河野さんの考えに賛同します。
今日の午前中のアポでも、結局は、チキンレースの話で、
「今年はエントリーは増えているし、
説明会を開ければ、直ぐに埋まっちゃう。
だけど、結局、早い者勝ちなので、
本当に、自社を志望している人が参加出来ないんじゃないか?」
っていう相談だったんですが、
残念ながら、
「解決策はありません。」
という答えしか出来なかった。
誰でも彼でも、どこにでも応募出来る弊害です。
もちろん、学生にしてみれば、死活問題ですから、
しったこっちゃ無いですけどね。
まぁ、「先着順」っていうのは勇気がいりますが、
良い人材を採用しても、それを活かすほう(教育、研修)が、おざなりになっているケースが多いですし、
そもそも、そんなに優秀な人ってのは多くないわけなので、
活かすほうに、注力すべきだとは思います。
しかし、一番、後回しになるのが、現実。
教育、研修って、明確なゴールとかをコミットするのは、
難しいですし。
って、書き出したら、止まらなくなっちゃいました。
今度、デジカルさんの打ち合わせがあれば、
参加させてもらおうかな。
>香月社長
どーっすかね。
もちろん、河野さんの了承も必要ですが。
投稿者: ナベケン | 2010年1月13日 14:24
聞いちゃダメなんだ。びっくり。
それは親がいない子もいるからってことですか?
実際に働き始めればそんなことはわかることだし、別にだからマイナスってことでもないと思うんですけどね。身体的能力や見た目も含め、そもそもぼくらは不平等な環境にいるわけで、それとどう向き合ってきたかが大事なのですから。
そういう自主規制みたいなのを作ってることがなんともバカバカしいことだなと思います。
教育に力を入れるというのはまさにそのとおりですよね。離職率を下げるのは企業にとってとても意味があることですし。
そもそも中途であっても「即戦力」なんてのは、まあ宝くじ並みに当たらないですよ。プロ野球のドラフトで毎年何人の「即戦力」がいて、そのうち何人が一軍で活躍しているか。
そういう点ではアルバイトからの社員登用も大事だし、企業にとってどういう人を集め、彼らと一緒に企業文化を築いていけるかというのが重要ですね。
就活系も企業のマーケティングと同じでうさんくさい人が本やセミナーで学生を食い物にしてる印象がありますけど、たぶんそれは企業側がもっとちゃんと考えなきゃいけないんですよね。
企業がサボるから怪しい連中がのさばるわけで。
p.s.
香月さんにはコメント欄では届かないと思いますよw
投稿者: 河野
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2010年1月13日 14:44
ナベケン@大井町マックです。
>それは親がいない子もいるからってことですか?
差別の過剰反応。
出身地域の話もNG。
香月社長には、連絡してみます。
マーケとか、ECとかの世界では当たり前の事が、
採用では出来てない。
それは、出来ないからなのか、
やろうとしてないだけなのか。
それこそ、東京R不動産的な求人サイトがあっていい。
投稿者: ナベケン | 2010年1月13日 14:54
採用に限った話じゃないですけど、この国の差別に対する過剰すぎる反応はかえって気持ち悪いです。
人間はそもそもイコール(平等)ではないので、だからこそフェア(公平)に接することをもっと考えなければならないのに。
採用する側がそんなだと、される側もかわいそうですねえ。
ちなみにマーケやECの世界でもぜんぜん当たり前じゃないと思いますよw
投稿者: 河野
|
2010年1月13日 18:36