「渋滞学」というのがあるそうです。
高速道路でクルマが渋滞するのは事故渋滞と自然渋滞があるわけですが、自分で運転しててもいまいちよくわからなかった自然渋滞のメカニズムについて書かれた本です。すっごいわかりやすい。これはほんとに全ドライバーが読むべき。
事故渋滞は事故車(や故障車)によって車線がふさがれて、通行量がキャパオーバーになるのが理由だってのはすごくわかりやすい。
こういうのは歩いててもあるよね。道にウンコが落ちてるとそれを避けて混雑するとか。そんな感じ。
合流地点が混むのも同じ理由で、合流すると車線が減るのでそこがボトルネックになるという話。さらに車線変更するドライバーがいるから余計に渋滞になりやすいらしい。
読んでて「なるほどなあ」と思ったのが、渋滞はあるクルマがブレーキを踏むことで、後続車にブレーキの連鎖が起こって生じる、という話。
たしかにこないだ東名を運転してても、1台がブレーキを踏むと、その後ろのクルマがブレーキを踏んで、さらにその後ろがとブレーキランプが順番についていってるのを見た。このブレーキの連鎖が原因。
だからブレーキを踏まないように運転するのが渋滞を起こさないコツ。
具体的には、上り坂(とくにドライバーが気付かないゆるい上り坂やサグ部)での速度低下に気をつけてちゃんと速度計を見るとか、車間距離を取ってアクセルのオンオフで調整するように心がけるとか。
ただこのへんはけっこう微妙な問題も抱えてて、車間距離を取ったばかりにバカが割り込んできたり(強引な割り込みも急ブレーキの要因)、後続車が下手だとブレーキランプをつけてあげないとスピードを落とさずにつっこんでくる危険も伴うので、なかなか厄介な話だと思った。
ただ、さっきcrossreviewのレビューがTwitterにポストされた流れで話してたんだけど、これは「禅の境地に似てる」気がする。だから、少しずつこういうことを認識して運転できるドライバーを増やしていくことが大事。無知を憎んで、人を憎まず、というか。
いちおうこのへんの話(急な車線変更をしない、速度低下に気をつける)はSAのトイレとかにも貼ってあるんだけどね。
でもこういう本でちゃんと理解したほうがいいと思う。教習所で教えればいいのに。
NEXCOのサイトにもありました。これはちょっと物足りないですね。
新書だし、すぐに読めちゃうので、回し読みしたらいいと思います。もちろん全員が買ってあげたら著者は喜ぶと思うけど、たぶん渋滞がなくなるほうが世の中への貢献としては大きいし、著者も喜びそうな気がする。
「渋滞学」というそのまんまなタイトルの新書も出てるんですが、ぼくが読んだほうだけでも十分だと思います。
これは10点満点でした。












コメント(5件)[コメントだけのRSS]
少し前の週刊ダイヤモンドでも書いてました。同じ人かも?
実験してる人がいて、渋滞が発生した箇所に、適切な車間、スピードで走る集団を投入したらすぐに渋滞が解消したとのこと。カーナビなんかにそういう機能がついたらいいですね
投稿者: Timeserver | 2009年10月 2日 15:28
高速道路では自動運転で走行できるようにしたら一気に解決できるんですけれどねえ。居眠り事故も防止できるし。
円周上をぐるぐる走らせる実験だとすると著者の方の実験だと思いますよ。
投稿者: ムムリク | 2009年10月 2日 16:34
>Timeserverさん
よく出てる人らしいので、同じ人かも。同じことを研究してる人は他にもいるそうなので、ちょっと出たがりなんでしょうねw
でもこの話はほんとにみんなが読んで実践すべきだと思うよ。
>ムムリクさん
オートドライビングは設備投資もそうなんだけど、寝た人を起こす方法がネックになるんじゃないかと思います。
たとえば清水ICから乗って、厚木ICで降りたいとセットすることはできても、いざ厚木に着いたときには爆睡してて、そんときどうするのか。(危険を伴わずに)絶対起きる方法なんてないから。
だからぼくはオートドライビングは全国的に駐車場が完備されないと(そこが目的地にできないと)ムリだと思います。
投稿者: 河野
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2009年10月 2日 16:46
確かに眠っちゃった人の問題ってのはありますね。
なかなか難しいです。
投稿者: ムムリク | 2009年10月 3日 11:25
けっこう悩ましいんですよね。
ぼくもこういうの考えるの好きだから、ついつい考えちゃうんだけど。
投稿者: 河野
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2009年10月 3日 19:43