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直接対話に意味はあるのか

ブロガーイベントに限らず、ネットマーケティング(とくにCGMとか言われてる領域)において、顧客と直接対話して、製品を企画したり改善したりという話を見聞きする。

だけどぼくはそれ自体にはあんまり意味はないと思う。

そもそもユーザーじゃない人に、ぱっと製品を渡して素晴らしいアイデアが生まれるなら苦労しない。可能性はゼロじゃないけど、限りなくゼロに近い。ユーザーなら「その人の日頃感じている不満や要望」を反映することで、それなりのアイデアになるかもしれないけど、それでもだいたいのアイデアは検討され尽くしている。

可能性があるとすれば、社内にいると(これまでの経験を元に)勝手に「これは無理だな」と諦めてしまうことが多いので、そういう先入観を取っ払って意見が集まることは価値があるかもしれない。

たとえば新聞業界における押し紙の問題とか、テレビ業界における30秒が基本になってるCM枠とか、そういう外部の人間にしたら「なんで変えられへんのかがわからない」というのはマスコミに限らずそこかしこにあって、だから社外の人の新鮮な意見がまったく無意味だとは思わないんだけど、でもまあそれは新入社員に聞いてもいいわけで、それこそブロガーである必要なんてない。

なのでブロガーイベントでなんらかの意見をヒアリングしようとしてる企業は今すぐやめたほうがいい。お金のムダだから。

その意見は全体を代表していないので、彼らの望むモノを作っても売れないし(彼らの周辺だけがマーケットならいいけどね)、そもそも大胆な提案が出てきたところで企業側に聞く意志はほとんどないでしょ。

そう、これは対話ではないんだよね。だから価値が生まれない。

じゃあ直接対話に意味はないのかっていうとそんなことはなくて、ひとりひとりに個別に感謝したり、ときにサポートしたりするのはどんどんやるべき。
これまでは激怒りの人くらいしか企業に対話のチャネルを開いてくれなかったけど、今はもっと多くの普通の消費者と繋がることができるんだから、やらないのは損。

ぼくはいつも「売上を倍にするには、今のお客さんがひとりずつ友だちを紹介してくれればいいな」とシンプルに考えるようにしている。
(もちろん今のお客さんをどうもてなすかとか、いろいろ複雑なことも考えてるよ)

だからむやみやたらに網を広げるんじゃなくて、今のお客さんとしっかり向き合う、今のお客さんと似た人が集まっているところに出かけていって告知する、そういうことを愚直に続けた企業が成功するんだと信じている。

そのためにネットを使うのはすごく意味がある。コストをはじめ、いろんな面で企業の戦力を大幅に引き上げてくれる。
世の中は、資本力やCM投下量だけじゃないところで勝敗がつくように、ルールが変わりつつある。

すでにネットには多くの人が繋がっているわけで、ネットに参加して、顧客と繋がり直接対話することは、やるかやらないかの問題じゃないんです。

いつ始めるか、それだけが唯一の問題なのです。

[追記]
これもあわせてお読みください。

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コメント(2件)[コメントだけのRSS]

以前河野さんがエントリだか書籍だか直接お話してくださったときに同じ趣旨の事を仰っていた気がします。

私も何度か、この手のイベントに参加していますが、参加者の一人として(代表みたいに思われるのはアレなんで念のためwww)近い事を感じていました。
一ヶ月くらい製品をモニタして感想を言い合うくらいで製品が改善出来るんだったら苦労しないですよね。

なので(以前、エントリにも書いたと思いますが)化粧品などごく一部のメーカーのように長期的に製品改善の取り組みの一環として消費者との対話を企業の取り組みとして行っている事例以外は「消費者からの声を参考にしていますor声を参考にしました」というポーズが欲しいのではないだろうか、と勘ぐっています。

私の勘ぐりはともかくとして「消費者の声が反映された製品」というキャッチはそれだけで消費者にニッチさを与えるような気がするんですよね。
でも、私が知っている消費者と長期的にコミュニケーションをしながら商品を改善している企業ってびっくりするくらいその事を広告戦略に用いていない。

大切なのは、消費者の声を製品に反映させてますと喧伝する事ではなく、消費者と向き合いながら良い製品を作ることなのかもしれないですね。良い製品を作れば自然にファンが増えていく。そういう事なのかなあ、と思いました。


ululunさん、コメントありがとうございます。

> ポーズが欲しいのではないだろうか

まさにそうです。じつは同じようなことを書いてたんだけど削除しました。数少ないメリットのひとつとして挙げようかと思ったんだけど、まあ見方を変えればセカンドライフに参入することと同じですしね。

さらにおっしゃるように、消費者の声に耳を傾けている企業は(それはイベントのようなカタチでもないし、ブロガー相手でもないんだけど)わざわざアピールしないですね。

今のお客さんに向けて改善し続ければある程度の規模までは必ず成長できます。
妙なのにダマされないでほしいですよね。

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