昨日、マクドの件で
批判ばかりしていないで数字で語って欲しいですよね。
じゃないと、テレビの無知なコメンテータと同じですよねぇ(^^)。
とコメントをもらったんだけど、まあ気持ちはわかるけど関係者でもなければクォーターパウンダーの販売数とかわかんないので、語りようがないんじゃないのと返事をした。
- このへんがクチコミマーケティングの実情 | smashmedia
(下の方のコメントね)
そしたらちょうど(直接は関係ないけど)全体の数字が発表されたので、少し書いておく。マクドの12月度売上の発表。
既存店の客単価は前年同月比5.6%増と5カ月連続の伸びだった。11月28日に関東で先行発売したハンバーガーの新商品「クォーターパウンダー・チーズ」「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」が好調に推移したという。一方で客数は同3.4%減と、2006年12月以来25カ月ぶりに前年を下回った。
MLにポストしたときは前年同月比を前月比と読み違えてたんだけど、客単価が上がったけど、客数は減ったという話。
で、クォーターパウンダーがどれだけ売れたのかわかんないけど、少なくとも客単価にインパクトを与えるほど売れたと思えない。まだ一部の店でしか買えないし、そこに来店するお客さんの一部しか購入しないわけで。
こういうときにフェルミ推定(っていうんだっけ?)とかやればいいのかね。ぼくはああいうの好きじゃないんだけど。
今回のケースが循環取引に当たるのかとか、法的にどうなのかとかについては、詳しくないのでわかんないんだけど、たとえばぼくが本を買うときにAmazonよりも有隣堂よりもブックオフオンラインを優先するように、関係者が「どうせ買うなら自分の店で」と考えたり、実際に購入することは珍しいことじゃない。それを仕事として依頼して報酬を支払うかは大きな違いだし、IRとしてリリースしたことが問題だと言ってる人もいるけど、それも詳しくないのでなんとも言えないし言わない。
だけどぼくは、彼らが「マーケティングの手法のひとつ」と公言したことが引っかかっていて、見過ごせないと思った(のでしつこく書いてる)。
商売だから100%清廉潔白とは言わないけど、マーケターにだって矜持はあるし、もう少し志の高い仕事だから。それを侮辱された気がしたんだよなあ。サッカー選手が「しょせん球蹴りだろ」って言われたら怒るのと同じ感じ。
自分で自分の売上に貢献という話でいうと、トヨタのこんなニュースがある。
世界的な新車販売の低迷を受け、トヨタ自動車の部長級約2200人が3月末までに自社の新車を購入する取り組みを始めたことが13日、分かった。部長職の自主的な行動からスタートしたが、一部の役員も同調している。業績悪化に歯止めをかけるための異例の取り組みだ。
ほしくもないクルマを、買いたくもないタイミングで、買わされる社員にちょっと同情しちゃう。まあ部長以上だから組合とか関係ないんだろうけど。
嗜好品だからこそ、自分が欲するタイミングで買わせてあげたいし、そのときに社員が自社ブランドをすすんで選べるような状況にしたいね。











コメント(4件)[コメントだけのRSS]
トヨタの部長クラスの表面上の"自主的"購入がその報酬の上に成り立つ行為であれば特段何の問題もない。同情にすら値しない。
マクドナルドのハンバーガーを買って時給を貰うのとなんら変わらないのだから。
報酬が無くなった上で車を買えというのならばそれは企業意思の暴力の暴走としか思えないが。
いつも面白く愛読させていただいているので、マーケティングの矜持という所について言及いただければ大変ありがたい。
よろしくお願い致します。
投稿者: f | 2009年1月17日 02:23
fさん、コメントありがとうございます。
トヨタの件で「同情にすら値しない」というのは人それぞれなのでまあいいですが、ぼくは自主的とはいえある種のパワハラなのでちょっと同情しちゃいますね。プライベートでどのクルマに乗るかは社員の自由なので。
マーケティングの目的は売上を伸ばすことにあるわけですが(そのために認知を高めたり、イメージを良くしたり、買いやすくしたり、欲しくなる空気を作ったりするわけですが)、もちろん何をやってもいいわけではなく、法律以外にも倫理や道徳に従うべきだとぼくは思います。
その一線を越えちゃいけないという話は、これまでもこのブログで語ってきたと思うのですが、いわゆるクチコミマーケティングで行なわれている、魅力を虚飾することをマーケティングとして認めちゃいけないと考えています。
投稿者: 河野
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2009年1月17日 08:34
ご説明ありがとうございます。
投稿者: f | 2009年1月18日 15:39
いえいえ、わざわざ読んでくださってありがとうございます。
投稿者: 河野
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2009年1月18日 20:14