非常にいい指摘。
そもそも日経新聞で小山薫堂が
「お金は欲しいものを手に入れるだけでなく、応援したい企業や焦点、作り手に拍手を送るために使うものです」
とインタビューで答えてたという話とその意見へのコメント。
まず、小山氏には想像できないだろうが「価格志向」で買い物しなければ、生計が成り立たない人は日本社会にたくさんいるのだ。別に失職したような人を指しているわけではない。普通の会社員の家庭でも「家計簿」をつけた経験があれば、それはわかるはずだ。
残業の減少で給与が減ったり、将来不安がある時に「応援しよう」などという「一人メセナ」みたいなことはできない。
まあぼくもたっくんに「それタモリ価格ですよ。河野さんは1万円を、ぼくの千円と同じ感覚で使ってます」と怒られる。いや、実際には10倍の年収差があるわけじゃないんだけど、可処分所得に限っては数倍の差があるし、そもそも常に先行投資とか内需拡大を呪文のように(自分自身に)唱えてる人間なので、散財っぷりについてはちょっと過剰な自覚はある。
ちなみに「タモリ価格」というのはよくわからないんだけど、毎回言ってる。20代では流行ってるんだろうか。
で、小山さんは好きなんだけど、少なくともぼくは「SONYを応援したいからAIBOを3台買った」という話は信じられない(Xビデオサーバーは2台買ったけど、それは実家に置く用なので別)。小山さんこそタモリ価格だと思う。タモリ価格がなんなのかよくわかんないけど。
ただぼくも安さに流れ過ぎてる傾向には危機感がある。
こないだも近い話をしていて、アウトレットとかリユースとかシェアとかが当たり前になりすぎると、新品を作る市場(一時流通)が縮小してしまうので、中長期的に見れば二次流通もダメになる。
おそらく小山さんの問題意識もこのへんにあるんだと思う。
これはブックオフにも言えることなので(というかそれゆえに危機感があるんだけど)、いかにして新刊本を売るか、古い本をきっかけに新しい著者との出会いを演出して次に出る新刊を発売日に買っていただくかを考えている。
これだけ経済が複雑になってると、自分の会社だけ儲かりゃいいって考えでは、なかなか企業の発展を持続できない。
あと山本さんの「ひとりメセナ」って表現は絶妙で、こんなことを大多数の人はやれない。一部の人は今でもやってるけどね。アキバ系アイドルのファンとか。
今の消費者のニーズに応えつつ将来的な市場も守る、このバランスをどうやってとっていくのかを、これからのマーケティングは考えなければならない。











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