先の「マーケティング戦争」では、マーケティングの責任者(本書では「マーケティング司令官」)に必要な資質についても書かれていた。
箇条書きにすると、
- 柔軟性
- 勇気
- 大胆さ
- 事実を知る
- 運
- 無意識にできるくらい基本を理解する
の6点。なんか据わりが悪いけど、6個あったんだからしょうがない。
まあ「経営者に必要」と言い換えてもなんの問題もない。特に「運」については、たとえばユニクロの社長になったときに暖冬だったら売上に響くよなあというような話で、これは自然の話だけでなく、競合との関係(ライバルが自ら失敗してくれるとか)や周囲のサポート状況なども含めて、運は極めて重要。というか、それだけで8割方決まってるんじゃないかとぼくは思う。ぼくの過去の成功体験もほとんど運だし(いや、ちゃんと考えて行動はしたけどね)。
この話をCMOの役割に繋げるとすれば、CMOにはCEO、COOとの関係作りが最初の仕事として存在する。
ブックオフオンラインでのぼくの役割は社外取締役ながらも、CMO的な部分も(パートタイムなのでほんとに一部だけど)担っていて、でもそれがうまくいってるのは社長との信頼関係が築けているから。遠隔地だし、(考える時間を除けば)月に10時間程度しか割いてないけど、それでも着実に実行できているだけの関係を作れたことがなにより大きい。よく「三顧の礼で迎えた」とぼくを紹介してくれるんだけど、まさに水魚の交わり。これを結婚パーティの挨拶で言ってやろうかと思ったけど、三国志ネタがわかる人は少なかろうと思って辞退した。
ま、それはさておき。
もしこの国にCMOが定着するとしたら、経営の経験がある人のほうがいい。CEOやCOOの苦労がわかった上で、その役割をあえて任せ、自分は売上を伸ばすことに注力する覚悟ができる人じゃないとダメ。
さらに言えば、社員の士気を高めるのはCEOやCOOの仕事と割り切って(もちろん経営陣のひとりとして支援すべきだしCMO自身も自らのチームのスタッフの士気を高めなければならない)、戦局を常に冷静に分析し、いかにしてマーケティング戦争に打ち勝つかを考え、行動し続けることがCMOの仕事。
時には勇気ある決断をし、全員を説得してでも持論を通すだけの強情さも必要だけど、そのへんはCMOに就くくらいの人には備わってるはずなので。
けっきょくある程度の経験が必要なのは間違いないので、そういう経験を積めるチャンスをどこで掴むかなんだよなあ。そういう意味でも「運」が大事なんだよね。
(と同時に自分が運には恵まれてたなあと実感する)
だからこそぼくはやる気のある人にはチャンスを与えてあげたいし、自分の知識や経験を伝えることでチャンスを掴みやすくしてあげたい。最後の最後は本人の運次第だけど、その時のための準備を支援してあげたいと思うんだ。











コメント(2件)[コメントだけのRSS]
ユニクロの柳井さんはよく、雨だろうが雪が降ろうが
うちは成長しなきゃいけないんです。
と言い切っていたりする。
覚悟ってのも重要じゃないんだろうかと、、
投稿者: さんまさん | 2009年1月 5日 19:46
さんまさん、コメントありがとうございます。
柳井さんはぼくも大好きな経営者の一人ですが、その理由のひとつに「運の強さ」があります。
もちろん覚悟は大事ですが、それは経営に関わるすべての人に必要なことですね。
あと「成長しなきゃいけない理由はじつはどこにもない。あるのは成長したいという欲望だけ」という言葉も本書で紹介されていて、なるほどなあと思いました。
投稿者: 河野
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2009年1月 5日 20:33