今日はTMSのセミナーに行ってきました。
場所はケンコバとか大阪の芸人がよく泊ってる、六本木のホテル・アイビス。
2万円もしたのですが、手のことについても相談できたし、要は「ほっときゃ治る」ってことがわかったので、行って良かったです。
まあいろいろと学んだことがあるのですが、自分用にメモ。腰痛に悩まされてる人には多少参考になると思います。
- 日本の腰痛医療は相当遅れている
- EBM(Evidence Based Medicine)がほとんど行なわれていない
- 慢性腰痛については最近(2004年)になってようやく解明されつつある
- 慢性腰痛と急性腰痛は別物として考える
- 10月のNHKの番組は初めてマトモな腰痛特集だったけど、時間の関係で説明不足な点も多い
- ヨーロッパの腰痛治療ガイドラインがいちばん出来がいい
- アメリカはすぐ手術したがるからダメ
- 腰痛の原因は「職業上の問題(ストレスとか)」と「心理社会的因子(不安、抑鬱、欲求不満とか)」
- 腰痛に職業は関係ない
- 腰痛はレントゲンやCT、MRIに写らないから撮るだけムダ
- レントゲンやCTは被曝するのでよほどのことでもない限り撮っちゃダメ
- 日本の医療現場ではすぐにレントゲンを撮りたがる
- 腰部のレントゲンは相当量の被曝量
- 全身CTもかなりやばい
- MRIは被曝しないからまだいい
- 腰痛の原因はストレスや感情以外にも「仕事上の問題」や「社会不安」もある
- 腰痛になってもできるだけ日常生活を続けたほうが早く治る
- でも安静にしててもそのうち治る
- 牽引はダメ
- マッサージは意味ないけど、ストレス解消って点ではやってもいい
- 腰痛の予防には運動が良い(どの運動がベストかはまだわからないのでとりあえず散歩でもなんでもいい)
- 手術は短期的には意味があるけど、ほっといても治るので患者次第
- 慢性腰痛は集学的治療(3つ以上の治療法を組み合わせる)のがいい
- その際、集学的治療の対象はマッサージとかエビデンスがないものでもいい
- 慢性腰痛は認知行動療法(「腰痛だけど○○できた」とできたことに注目する)が効果ある
- 医療はサイエンスとアートの両方のバランスが大事
- 鎮痛剤は使っていいし、ロキソニンとかの処方薬じゃなくて市販薬でかまわない
- EFT(Emotional Freedom Technique)でストレスを緩和するのも効果あり
- EFTは人にやってあげてもいいし、説明なしで無言でやってもいい
- サーノ先生提唱の「毎日の注意」は痛みを気にしすぎるのでやらなくていい
- 同じく「ストレスリスト」も自己嫌悪に陥って鬱になるから作らなくていい
- スウェーデン式呼吸法はストレスを緩和するのも効果あり
- とにかく楽しいことを考えてエンドルフィンを出すことが大事
- 今日はどこが痛いとか、どのくらい曲がるようになったかとか、痛みのチェックはしちゃダメ
あれこれ書いたけど、
- ほっとけば治る
- できるだけ日常生活を続ける
- あんまり考えちゃダメ
ってことでした。
宗教色はなかったけど、たぶんこれだけ読むとそう感じる人もいるかもしれないなあ。これを信じるかどうかも自分次第なので、いちおう腰痛に関する最新の研究結果はこんなところだと思ってもらえればいいかなと。
いやー行く前はぼくも壺とか出てきたらどうしようかとちょっとだけ思ってたんだけど(治るなら買うけどさ)、むしろ真逆なくらいデータ重視、ファクト重視でした。
個人的にはレントゲンがやばいというデータがかなりショックだった。こないだ広尾病院で撮ったばっかりなのに。日本は非核三原則を謳ってるくせに国民に放射能を浴びせてる国だというのが驚いた。先進国の中でもCTの保有台数が桁違いに多いのは日本だけらしい。
レントゲン撮ってもらったら安心できると思ってたけど、これからは断ることも考えよう。
先生は論文重視というか、(まあそれがEBMなんだけど)ちゃんとした調査によるデータかどうかを常にチェックされてる感じでした。根拠がそれなりのものはそれなりに信じるというか、エビデンスのレベルをつけて話されてました。
その上で心理学的側面から、どういうふうに考えたらいいかとか、患者が望むなら手術やってもいいんじゃないっていうくらいフレキシブルに考えてらっしゃったのが印象的でした。まあそれがヨーロッパのスタンダードなのかもしれないけど。
資料ももらってきました。DVDも後から送ってもらえるそうです。
ランチの休憩時間に、手の診断もしてもらったんだけど、指の付け根が痛いとか、左右対称だったら膠原病の疑いがあるらしいんだけど、ぼくの場合は遺伝も含めてその危険性はないだろうってことでした。
毎朝、指が曲がらないのがこれだけ続くとけっこう辛いんだけど、まあヤバくないってわかったのは安心できました。
あと先生は声が大きかったですね。
小ネタと毒舌(「賞味期限切れの腐った治療法」とか)を織り交ぜて話すので、そのへんはぼくのプレゼンと似てるなあと思った。どうでもいいけど。
あ、そうだ。EFTとスウェーデン式呼吸法についてはやり方を書いておきますね。
EFT(Emotional Freedom Technique)
これはちょっとややこしいので、サイトを案内します。
- EFT-Japan(無料でマニュアルをもらえます)
やってみたけど簡単に言ったら自己暗示ですね。ツボを押しながら「痛いの痛いの飛んでいけー」って言ってる感じです。
ぼくはしばらくやってみようと思います。
スウェーデン式呼吸法
こっちはやり方は簡単です。
- 4秒かけて、息を吸う
- 16秒の間、息を止める
- 8秒かけて、息を吐く
これを10回繰り返すといいらしいです。
いま本を書いてるそうで、春に出るみたいです。今度の本はCD付きで田中敦子(『攻殻機動隊』の草薙素子の声優)が読み上げてくれるらしいですよ。
先生は「少佐に言われたらやっちゃうよね」とか、お茶目なことを言ってました。ぼくは買っちゃうな。
ぼくが先生のことを知ったのはこの本。読みやすいです。
春秋社
定価: ¥ 1,365















コメント(5件)[コメントだけのRSS]
おお、参考になりますー。腰痛に悩んでいる人への参照ページのひとつにします!
私は、「腰痛だけど○○できた」の効果が大きかったかな。腰痛だけどスポーツできた的な。
早く痛みが消えるとよいですね
投稿者: たつを | 2008年12月15日 09:56
「痛みは画像に写らない」から画像から診断してる医者はダメだって話が妙に説得力がありました。
ぼくも画像的にはなんの問題もないって言われたけど、相変わらず痛みは続いてるわけで、そういう人は多いはず。
ぼくの場合、最近は痛みが手の指に移ってきてるので、気にしないというのは難しいんだけど、「痛いけど、ペットボトルの蓋が開けれた」とか、ポジティブに考えるようにしようと思います。
慢性腰痛の方の参考になればいいですね。春に出るらしい本も楽しみです。
投稿者: 河野
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2008年12月15日 11:25
いろいろ目からウロコだねぇ。
痛みの類は、それが発生すること自体も「ストレス」になるから、けっこう厄介だし。
回復を祈っているよ。
運動は自転車がいいよ。
左右のバランスは強制的に取れるし、歩くのに比べても腰への刺激・負担は少ないはず。
投稿者: こーへー | 2008年12月15日 13:36
> 歩くのに比べても腰への刺激・負担は少ないはず
それがもうすでに古い常識に囚われてるってことらしい。
重量挙げくらいになると別だろうけど、普通に身体を動かすことに関しては、人間は丈夫にできてるから問題ないって。
チャリンコは寒いからダメだね。楽しむことが大事って言ってたから、歩きながら妄想してるほうが楽しい。
投稿者: 河野
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2008年12月15日 13:42
>古い常識
ほほう。
歯磨きの仕方と一緒だね。
>妄想
しすぎ(笑
投稿者: こーへー | 2008年12月15日 16:57