久しぶりにいい本を読んだ。
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プレステの生みの親である久夛良木さんとSCEのノンフィクション(だと思う)。
特に印象に残ったのはこのセリフ。ソニーからSCEに移った佐伯さんが語った、
「俺たちは『金太郎飴』になる必要なんてない。むしろ、一人一人がとがった『金平糖』になろう」
というセリフ。当時のソニーで「金太郎飴になれ」と言われたことへの反発らしいけど、すごく素敵。ゴーンが「Diversity(多様性)」を重視したのも印象深かったけど、ぼくも組織というものは個を発揮できるようにしなければならないと思う。管理職はとっても大変だけど。
この手の組織論では荒巻課長のセリフが秀逸。
「我々の間にはチームプレイなどという都合のいい言い訳は存在せん。あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
最高の組織論、チーム論。大好きだけど、こんな組織で仕事ができるとはとても信じられない。
S.A.C.の第5話に出てくるセリフなんだけど、ずっと買おうと思ったまま2回は見ないだろうと思って逡巡してる間にBlu-ray版が出るのか。買おうかな。
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話を本に戻して、ひとつこの本を読んで知ったことがある。それはプレステは本体でも黒字を実現していたということ。もちろん発売時は赤字(逆ざや)で、部品をばらしてパーツ屋に売ったら本体の価格以上になるという話はほんとなんだけど、中長期では量産効果やムーアの法則にならって、だんだんとコストが低減されるから本体を売っても利益が残るようになっているらしい。
ぼくはてっきりケータイ電話やプリンタと同じようなモデル(通話料やトナー代で儲けるモデル)だと思っていたのでびっくりした。
もちろん同じように自社ソフトやライセンス料での収益も大きいんだけど、久夛良木さんに言わせると、そういう本体を安く売ってソフトで儲ける考え方は、
「考え方の的が外れています。ハードで黒字化しない限り、健全なビジネスになんかならないんです。ゲーム機の歴史において、ハードで黒字を出せなかったところは、みんな失敗していきましたよ」
とバッサリ。すごい。まあこれは特にセガを意識した発言なんだけど。
久夛良木さんは機械が大好きなエンジニアってイメージが強かったけど、この本を読むと同じくらいかそれ以上に優秀な経営者で、どこで儲けるかとか、どうなれば儲かるかということをすごく明確に意識されている。
とても勉強になった。ゲームが好きじゃないと読みづらいと思うけど、家にプレステがあって、セガサターンとかドリームキャストとか、ゲームキューブがあるような人にとっては刺激になると思います。
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