正月に実家にいた頃からずっとこの記事がタブで開いたままだったんだけど、ようやく読めた。
まあITmedia的にも佐々木さん的にも「そう振舞う」ことを周囲に求められていてその役回りを演じてるだけなのかもしれないけど、そもそもマスメディアとインターネットって本当に対立しているのかな。インターネットって言葉も何をどこまで指してるのかよくわかんないけど。
儲かるなら両方やればいいし、かけたコストに見合わないならやらなきゃいい。まあ免許の問題もあるから誰でも両方できないので、そこが噛み付きたいところなのかな。だったらそう書けばいいのに。
実際、テレビ局のサイトなんてこれから先も当分は「実験的」って状況のままだと思うよ。本腰入れてるポーズは世間向けに取るだろうけど、これは敵を作りたくないだけの話で、収益構造とかを考えても、動くお金の桁が違うのでネットに本気で取り組むのはまだまだ先の話だと思う。
「エンゲージメント」とか「シズル感」とか聞くだけで気分が悪くなるキーワードがいくつかあるのですが(心が狭くてごめんなさいプニィ)、「マジックミドル」って言葉も大嫌い。意味がわからん。
そうしたロングテールのコンテンツのプラットフォームを提供しているGoogleやAmazonは、巨大な収益を打ち立てている。このプラットフォームの呪縛から逃れようとすれば、みずからプラットフォームとなるか、そうでなければロングテールから脱してマジックミドルを目指すしかない。
端的に言ってしまえば、マジックミドルというのはターゲティングされた領域である。そしてこの領域が最も大きな収益源となり得ることを、多くの人が気づき始めている。
AmazonやGoogleがロングテールで儲けてるのは間違いないけど、これは簡単に言えば合計インプレッション数が増えたから売上が比例したに過ぎない。ひと山いくらの状況をマネタイズした非常に優れた話だと思う。
ここでいうロングテールのY軸(縦軸)がPVを指しているのであれば、PVと「マジックミドル(=ターゲティングされた領域)」の話はシンクロしない。関係ない。
趣味人口の母集団は趣味によって違う。mixiのコミュニティを見ればわかるし、雑誌の発行部数を見ればわかるし、全国のサークルの数を調べればわかる。
あ、いま気付いた。ターゲットメディアとか専門サイトということが言いたいのかな。
まあいいや、先にいきます。マジックミドル化が進んでいるとして、こういう問題があるらしい。
とはいえ、ここに至るまでにはひとつの大きなハードルがある。日本でマジックミドル圏域をマネタイズするための第1の問題は、ターゲティング広告の市場規模だ。例えば2007年1月にNHKスペシャルで放映された『グーグル革命の衝撃 あなたの人生を検索が変える』では、Google AdSenseを使って月収90万円の収入を上げているアメリカ人の若者ブロガーが紹介されていた。日本で同じようなコンテンツを作成して、AdSenseでこれだけの収益を上げるのは非常に難しい。例えば国内で最も大きなページビューを誇り、会社組織として運営されているGIGAZINEでも、「広告費が安すぎ、GIGAZINEはまだ赤字のまま。Google AdSenseでのクリック単価も英語圏に比べると日本は10分の1にしかならない」(GIGAZINE・山崎恵人さんのRTCカンファレンス『ブログ限界論』での発言から)という。
ぼくもNHKの番組は見たけど、あの90万円が本当なのか裏は取ったんだろうか。ぼくはそのことのほうが気になった。たしかに英語圏の人口は日本語圏に比べれば多いし、それは出稿する広告主にも言えることなので、需要と供給という競争の結果、広告単価は上がると思う。それは否定しない。10倍かどうかは微妙だけど。
でも普段からマスメディアの信憑性について疑義を投げかけているのがインターネット側の人なんじゃないのか。NHKだから信用できる? そんなことはないでしょ。「プロジェクトX」でも「NHKスペシャル」でもやらせはいっぱいあったよ。
GIGAZINEの方の発言についても、本当に赤字なのかな。儲けてることをあえて隠すこともあると思うけどね。どんなに大儲けしてても「儲かりまっか」には「ぼちぼちでんな」と答えると思うよ。特に儲けることがわかると反発されそうな場合は。
嫌味な言い方をしてるのは自覚してるけど、都合のいい時だけ裏取りをしないのはどうかと思うよってことが言いたいのです。
第2のハードルとなるのは、収益源となるコンテンツが、どこから生成されるのかという問題だ。例えば動画の世界で、YouTubeはテレビ番組コンテンツのオープン化を一気に推し進めた。これまで放送局がコントロールし、リビングルームで観られるものだった番組コンテンツを放送局の管理から解き放ち、自分のパソコンでいつでも好きなときに観られるスタイルを生み出したのである。これらのスタイルは明らかに著作権法違反であるが、しかし日本ではYouTubeで見逃した番組を視聴することが普通の生活にすっかりなじんでしまっており、もう後戻りはできないところにまでやってきている。
まあたしかにYouTubeが見れるテレビを家電メーカーが出したりしたけど、あれはインターネット冷蔵庫と変わらないんじゃないのとぼくは思ってる。イロモノ。
もっとも、ブラウザがテレビに搭載されるか、Wiiとかに搭載されてるかの違いで、テレビをモニタにしていろんなネットコンテンツを見ることはすでにできてる。使わないけど。
著作権の話はレンタルビデオができたときやマンガ喫茶ができたときも、あとから法整備が進んだりしてるのであえてツッコまないけど(でも現行法でNGなことはやっちゃダメ)、ここはちょっと……。
しかし日本ではYouTubeで見逃した番組を視聴することが普通の生活にすっかりなじんでしまっており、もう後戻りはできないところにまでやってきている。
どんだけ偏ってるんだと。普通の人の普通の生活ではそんなことは起こってない。後戻りというより、始まってもいない。
ぼくの予測では今年ようやく(去年のmixiくらいに)「YouTube」って単語が認知されると思ってるけど、それでも認知していることと利用していることはぜんぜん別で、そんな状況は起こらない。
まあそれでも仮にそんな状況がすでに起こっていて、テレビ局のコンテンツがネットにダダ漏れして、それをみんなが当たり前のように見ているとして、
コンテンツがロングテールの世界に呑み込まれてしまうと、そのままでは収益へとつながらない。となると選択肢は、(1)有料化するか、(2)Google広告モデルを導入するか、(3)プラットフォームを目指すか、(4)マジックミドル圏域でのビジネスを狙うか――。
というのが進むべき道らしい。4番目が意味不明。「Web2.0」が響かなくなったので、今度は「マジックミドル」で儲けようってことなのかと疑ってしまう。
もし「マジックミドル」と称されているものが、インターネット上にある専門的なターゲットメディアのことを指しているのであれば、SEOでトラフィックを稼いでいるだけのくだらない個人的日記をメディアと呼ばせないところから始めるべきだと思う。
ネットの人は一生懸命、同じ土俵に引きずり出そうとこんな煽り方をしているけど、たぶんマスメディアの人は鼻で笑ってると思うよ。そろそろ気付いたほうがいい。対立できるようなレベルじゃないんだよ。
別に規模の経済を働かせることだけが勝利の方程式でもあるまいし(だからこそ「マジックミドル」とか持ち出すわけでしょ)、自分たちがちゃんと儲かるモデルを作れればそれでいいんじゃないのかな。











コメント(3件)[コメントだけのRSS]
マジックミドル?という耳慣れない概念が(笑)
ただブログ検索テクノラティ創業者の引用のようなので後の研究課題。
印象としてはアルファブロガーと同じような響きしか感じられなかったが。
投稿者: shinkai | 2008年1月13日 18:33
こんにちは。
この数日間、この記事を何度もくり返し読んで考えました。というのも、皆さんがハテナと思っている「マジックミドル」という訳のわからない言葉を、僕も、どう理解すれば良いのか悩んだから。だって、ロングテール理論というのは、ビッグヘッドからロングテールまですべての品揃えができる(つまり在庫を持たない)ネット流通のビジネスモデルを構築することによって巨大なECサイトが実現というものですよね。
だから、恐竜曲線の中のまん中の部分「マジックミドル?」だけ狙うなんてことは全くもって意味がない話ですよね。
で、続きはウェブへ→ じゃなかった(笑)、
で、続きはトラックバックへお越しくださいますか?
投稿者: G頑張ろう、N日本の、J人材! | 2008年1月15日 15:05
「マジックミドル」は今年きっと来ると思いますよ。ほほえましく見守ります。
投稿者: 河野 | 2008年1月15日 23:58