ちょっと気持ち悪いなと思った記事。
リクルート子会社のブログウォッチャー(東京都港区)は、2008年2月をメドに、「プロファイルパスポート」システムを稼働させる。ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)といったCGM(消費者発信型メディア)に書き込まれた文章を基に、インターネット利用者の行動を解析し広告配信などに活用するものだ。
ブログウォッチャーは過去にも取り上げているんだけど、このサービスに限らず、口語体のテキストマイニングは難しい。アンケートと違い、ブログの場合はきちんとクリーニングしないとSPAMだらけウソだらけの母集団になるから、余計にたちが悪い。
体験記事しか引っかからないはずの検索エンジンで発売前のiPhoneがどかどかヒットしたり、どこかの愚か者によって本人の知らないところで量産されたコピーブログがヒットしたりする。
ま、今回はそういう話ではなくて。
独自の日本語解析技術で、CGMの文章から書き手の属性や行動パターンを解析。これを、プロファイルパスポートに対応したゲーム、占い、アンケートサイトなどから得た情報と組み合わせて、CGMの書き手に合った広告を配信する。
例えば、「自分のブログに『高級レストランAがおいしかった』と書き込んでいて、かつ、相性占いで恋人の誕生日を入力し、かつ、情報配信を許諾している」人に対象を絞って、「競合の高級レストランBの記念日特別メニュー」の案内を配信できる。誕生日などの個別登録された定型情報だけではなく、CGMに書き込まれた非定型文から個人の好みなどに関するきめ細かな情報が得られるわけだ。
占いと結び付けて利用者を特定し、ターゲティング広告ができるとリンクシンク(BlogPet)に提案したのはもう1年以上前になるかな。でもこれ、当時から議題になってたけどグレーなんだよな。かなり濃い目の。パーミッションを得なければならないのはもちろん、この利用方法はあまり好まれないと思うので、誰にとってもいい結果を生まないリスクが大きい。
それよりなにより、
例えば、「自分のブログに『高級レストランAがおいしかった』と書き込んでいて、かつ、相性占いで恋人の誕生日を入力し、かつ、情報配信を許諾している」人に対象を絞って、「競合の高級レストランBの記念日特別メニュー」の案内を配信できる。
はさすがにやりすぎだと思う。ここまで監視されたら気持ち悪い。ぼくは広告にはある程度のノイズというか、ぼやけた感は必要だと思っていて、あまりにピンポイント過ぎると拒否反応が起こる。そういうのはエージェント(代理人)サービスとしてニーズがないわけじゃないけど、広告ってのは基本的に「お邪魔するもの」だから、土足で上がっちゃいけない。
これは理論的にはわかるけど、本当にできるかは疑問。
さらに、「おいしい」「まずい」といった評判の良し悪しを判定したり、文体から書き手の性別を自動判定したりすることもできる。羽野社長は、「男性は『かわいい』という言葉をあまり使わない、女性は『すごく』という言葉をあまり使わないといった法則がある。性別は90%以上の性別で判別できる」と話す。
えーっと、「まさみがかわいい」とアホほど書いてる人がここにいて、まあそれが例外だとしても、サンプルとして「かわいい」は本当に有効なのだろうか。このへんはパターンマッチ、頻出度の問題なので、ある程度までは振り分けられると思う。でも90%以上というのはあまりに無謀だと思う。
ていうか、体験記事に限定した検索エンジンだと思ってた(だったはずの)SHOOTIが、しばらく見ないうちにクチコミメディアに変わってた。
いつから変わったのかなあ。一応、まだ検索メニューは右上にあったけど、最初気付かなかったよ。
ちゃんと編集記事も用意して、一生懸命メディア化をがんばってるみたいですね。











コメント(2件)[コメントだけのRSS]
ストーキング広告。いいネーミングですねえ。ほんと、こういうことも出来るよっていう技術ありきで考えていっちゃうと、こんなことになっちゃうんでしょうね。技術におぼれて本質を見失っているというか。。。こんなストーキングをして一人一人に「属人」的なプロモをせっせとしても、泥沼にハマるだけだと思いました。
投稿者: G頑張ろう、N日本の、J人材! | 2007年12月14日 14:12
コメントありがとうございます。
技術におぼれて本質を見失ってるというのは、おっしゃるとおりかもしれません。
孔子の言葉「己の欲せざる所人に施すことなかれ」じゃないけど、自分がやられて嫌なことはやめたほうがいいですね。
適度な「ゆるさ」は必要だと思います。
投稿者: 河野 | 2007年12月14日 17:04