WOM勉強会の休止を告げるエントリーで予言したとおり、終焉に向かい始めた気がします。
ブロガーにとって、PayPerPostに参加することの倫理的懸念はともかくとして、実際問題として今や毒杯を仰ぐのも同然となった。GoogleはPayPerPostに参加したブログを完全にページランクから抹殺し始めたのだ。
TechCrunchはこれまでもこの手のPPP(PayPerPost)に関して、「こういうビジネスが出てくるのはわかってたし、ある種必然だけど絶対にブログ界にとって良くない」と常に批判していて、ぼくも極東の彼方から同じように批判してきたんだけど、この問題は広告とかメディアについて考えるすごく良いきっかけになっている(その意味では多少の感謝もしている)。
「ブログは個人メディア」とか言う人がいるけれど、そもそもメディアがメディアであるためにはいくつもの約束がある。これは「べき」論や理想論かもしれないし、既存のマスメディアが守れているとも思えないけど、でもテレビ局や新聞社が守れていないからこそ、カウンターカルチャーであるブログが同じことをやっていてはいけないとぼくは思う。メディアを自称するならね。日記ですって言ってる分には別に腹も立たないのだけど、メディアとか言われると軽々しく言うなってイラっとする。短気かも。
広告だらけのブログがメディアなのかとか、事実と意見の境界もなく垂れ流すブログがメディアなのかとか、そのへんのことも含めて、責任感という視点で「CGMはメディアなのか?」という発表を1年前にしたけど、状況的には変わってない感じがする。
ま、大きな話をし始めるといろいろややこしくなるので、PPPに戻すと、この手の対策というかガイドラインとして、
- 事実を書く自由をブロガーに与えること
- 金をもらっているのか、もらってるなら明記させること
- 著作権法、薬事法などに準拠させること
などが挙げられますが、1年考えてわかったことはこれじゃダメだってこと。残念ながらこの問題はルール作りではどうにもならないし、もちろん「性善説」や「良心の呵責」などでは解決できない。
最大の問題は、読者のことなど考えていない、検索エンジン経由のトラフィックさえ稼げればいいとか、記事内リンクが売れればいいと割り切っている人たちが少なからずいて、その人たちがいくつものブログを量産し続けているところにある。
つまりこの問題の解決は「彼らが儲からなくする」しかないのです。
そういう意味でも検索エンジンの順位を下げるというのはとても現実的かつ有効な対策で、よかったよかったとひと安心。ま、日本はまだですけどね。
ここに出ている企業の今後に注目です。見覚えのある会社もいるのがにんともかんとも。











コメント(5件)[コメントだけのRSS]
つまらないツッコミですが、ブログって、「カウンターカルチャー」なんですかね? オルタナティブカルチャーではあっても、カウンターでしかないのは、ちょっとばかり残念です。
投稿者: らっこ | 2007年11月21日 14:05
らっこさん、コメントありがとうございます。
そうですねえ、ぼくの中ではオルタナティブは比較対象と同等の価値とか大きさがある場合に使う言葉だと思っていて、ブログってまだまだそこまでにはいってないと思います。
カルチャーが醸成されつつあると思うけど、まだ規模的には同人誌と同じかちょっと大きいくらいかなと。別に大きさを競ってるわけじゃないとは思うけど。
投稿者: 河野 | 2007年11月21日 14:28
> 検索エンジン経由のトラフィックさえ稼げればいいとか、
だけだとわかりにくいので(というか、アフィリエイトやAdSense狙いの人が対象っぽくなるので)、
> 記事内リンクが売れればいい
を追記しました。
投稿者: 河野 | 2007年11月21日 16:58
記事読んで拍手してしまいました。
僕、個人としては少なくともよく知らない企業や、実際使ったことのない商品とかを紹介したりススメるのは気がひけます。
自然とクチコミしたくなる、思わず言いたくなる、(伝える)相手にメリットがある、と感じたモノでないとクチコミは出来ない、というのが僕の持論というかクチコミに対する考え方です。
日本に導入されるのはいつぐらいなんでしょうね。
あ、別記事ですが「PGM」という名前、僕は「カッコイイ」なんて思ってます。
投稿者: dio623 | 2007年11月21日 18:29
> 僕は「カッコイイ」なんて思ってます。
ありがとうございます、よく言われます。
あ、うそですすみません、ぼくのことじゃないんですね。
おそらくdio623さんのような方は多いと思います。でも同じくらいそういう認識じゃない人たちがいて、100円で記事書いちゃうのです。これはほんとにどうにもならないです。
そういうサービスを使っちゃダメだと広告主を教育・啓蒙するしかありません。
もしお仕事とかでお客さんがこの手のサービスを利用しようとされてたら止めてあげてください。
投稿者: 河野 | 2007年11月21日 18:38