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第3回WOMマーケティング分科会の感想

土曜日はWebSig 24/7との共催イベント、WOMマーケティング分科会の第3回目が行われました。とりあえずこれで終わりです。一応アンケートの声をまだ読んでないので、そういう声も伺いつつ(これまで参加した方はぜひご意見ください)考えようと思います。
どちらにしても毎月WOM勉強会と両方をこなすのはけっこうきつかったので、ペースは考えます。WebSigのスタッフにはほんとに助けてもらいました。心から感謝しています。

この日はブックオフオンラインの協力をお願いしました。グループワークではホンイキの設計をしてほしかったので、実現を検討してもらえる会社となるとどうしても自分がかかわる企業になるのですが、自分の立ち居地もはっきりするし(今回の場合は社外取締役)これはこれでいいのかもしれない。
写真はゲスト席に座ってる平山さんと広瀬さん。

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第1部開始直前の風景。手前に座ってるのは鵜川くん。

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そしてこの日も生中継。Lingrでチャットルームも用意して、なかなかに快適なライブ環境が整った気がします。奈良や神戸からも参加されてて、都内でも昼まで寝てた人が参加したりと、いろんなセミナーがこんなふうにオープンになればいいかもなって思いました。

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第1部:WOMマーケティング設計の裏側いっぱい見せます!

第1部は、ぼくと鵜川くんのトークライブでした。
この分科会では一般的な講義形式以外にも、グループワークや今回のトークライブのように、いろんな手段を試しています。ある情報、コンテンツをどのように届けるのが一番いいのかを考える、このデリバリーを熟慮するのはマーケティングではとても重要で、ぼくはセミナーでも同じだと考えています。
そういう意味では、この手の裏話は一方的に講演っぽくしゃべるよりは、掛け合いにしたほうがよいだろうという判断で決めました。

事前の準備として、スライドは二日にわたって調整したのですが、話す内容(特にぼくが鵜川くんに出す質問)はあえてガチンコにしてみました。そのほうが信用できるし、生々しいかなと思ったので。

いっこだけ後悔してるのがデモ。デモをやったらよかったかもと終わってから思いました。まあみなさん今からぜひ試してみてください。

ここで伝えたかったのが、アイデアの種をひとつの企画にするプロセス。クライアントの要望に対して、左脳的に周辺情報を処理しつつ、同時に右脳的に飛躍したアイデアを生み出す。これは才能ではなくてスキルだから誰でも鍛えればできること。

実際にこの企画でも、ブランド認知という大命題と、予約数の増加という(現実的な)小命題を受け止めた上で、アイデアを考えています。アイデアは最低限の制約だけで、あとは自由に考えたほうがやりやすいと思う。

このときにぼくが考えたのは「データベースの利用」について。口頭では話しましたが、そもそもこの手のサイトはデータベースが肝です。そしてデータベースというのは客観情報の集まりです。客観情報というのは誰が入れても同じデータです。

ただしデータベースだけではコンテンツにはならない。そこがポイント。データベースをコンテンツにするには編集や加工と呼ばれるステップが必要。そしてそれには主観情報が大事。一般的なのはDJや編集者による主観だけど、ネット的にはフォークソノミーをうまく使いたかった。なので「比較する」というのをキーにして、どんどんいろんな人の主観情報、「声」を集めて見せる仕組みを考えた。

さらには「新聞ブログ」をやりながら感じた、紙に出すことの価値を取り入れた。実際にグループで行く旅行は、行き先もあんまりちゃんと決まってなくて、それをファミレスとかでワイワイガヤガヤと決めるところが楽しい(はず)。そのときに使える付加情報としてプリントアウトできるようにしたらいいんじゃないかと考えた(この機能はまだ実装されてないけど、実装の予定)。

実際にはぼくが出したのはこういった「アイデアの種」だけで、そこから先はぜんぶ鵜川くんやリンクシンクのおかげ。サイトの滞在時間を延ばす仕組みとか、いろいろ細かいところまで気を配ってくれています。こういう仕事ができる会社はいいですね。
まだオープンして一週間ちょっとの話ですが、いいフォーマットの企画だと思うので今後に期待です。

ぼくがこういうのを考えたのは、これまでの経験からです。データベースの意味については「まんがseek」をやってていつも考えてたことだし、プリントアウトは書いたとおり「新聞ブログ」をやったから気づいたことです。プライベートでも仕事でも、そこで経験したことをきちんと自分の引き出しに入れていけば、次なにかを考えるときのヒントになります。無駄なことなんて何もないし、みんなにも経験をうまく再利用してほしいです。

質問もたくさん出たので、それなりに満足いただけたんじゃないかと思ってます。

第2部:グループワーク「宅本便のWOMマーケティングを設計する」

最後の枠はグループワーク。ただ考えるだけじゃなくて、いいアイデアは実現されるという約束をしたいなあと思ったので、ブックオフオンラインと交渉して快諾してもらった。

こういう企業が主催あるいは協賛するイベントは最近増えているけど、ぼくなりのやり方を模索しています。とりあえず自分のスタンスを明確にして、なるだけオープンでありたいと思ってます。

段取りとしては、まず最初に企画の説明をして、それから15分ほど自分で考える時間をとった。みんな考え中の写真。

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その後、安藤さんに進行を交代してグループ結成。

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でもってグループでディスカッション中の写真。あと、興味津々で盗み聞きする平山さん(笑)。

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ぼくはこの間、安藤さんのアイデアを聞いたり、うだうだと。そういえば安藤さんのアイデア発表してもらうのを忘れてた。あと、この時に事件が起こったのですが、それについてはコロタンで。

60分ほどで各グループが企画を模造紙にまとめて、休憩を挟んで発表タイム。一応、事前に優秀なプランを出したグループにはプレゼントをあげるって話をしました。まあ結果的にはブックオフオンライン賞でもらえるストラップは全プレ(全員プレゼント)になったのですが(よかったね)。

新しいVAIOも大活躍。周りでこれを買おうかなという人が増えてるんだけどクチコミ?(でもぼくは特別でありたいので「買うなー!」ってネガティブなクチコミをしてるんだけどね)

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ぼくは自分への課題として全チームのプランに対してコメントをすることを決めていた。みんなで考えましょう、というのはちょっとぼくはちがうかもと思っていて、少なくともこれは有料セミナーなので、ぼくから参加者に何かを提供しないといけないと思っている。だから良くも悪くも対等ではいけないということ。指導というと大げさだけど、ちゃんと講評することがちょっとでも価値になればいいなと思った。

ということで各グループの発表内容。簡単にしかメモれてないので、詳しくは動画もしくは参加者のブログでフォローを期待します。

まずは「TEAM NATtO」から。ブックオフオンライン賞の受賞チームです。

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宅本便で売る本の山を作って、いちばん大きい本の山を作ったら賞金か何かがもらえるって企画でした。インセンティブは賞金だったかな、忘れちゃいました。

ぼくが評価したのは「道連れにしたい」という、普通はネガティブなWOM動機をうまく楽しいイベント性を持たせたこと。チェーンメールのように、この手のWOMパワーはとても強いのですが、うまく活用してますね。
「宅山便」というキャンペーン名称も評価しました。このように、あえてもじることで元々のタイトルを覚えてもらえるという効果はありますよね。

まあ課題としては、インパクトはあるけど、ターゲットの主婦の参加が望みにくいということですね。高校生クイズのような感じで、学生のイベントにしたほうがいいかもしれない。

続いて、「チーム:天の川をわたる」から。

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今回、複数のチームからダンボールを配るという企画が提示されました。まあベタですからね。講評でも言ったのですが、ベタは悪いことではありません。でももうひとひねり必要かなという感じはしました。アイデアと企画は違うので、同じアイデアを企画に昇華していく中で独自性が生まれてくればいいですね。

このチームの場合、デザイナーとコラボして、部屋の中に置いておいても恥ずかしくないダンボール本棚を配ると提案してくれました。
ぼくが「うまい」と思ったのは、ネットで不要本(売るかもしれない本)を登録していけば、適切なタイミングで勝手にダンボールを送ってきてくれるという部分です。まあこの案は部屋の中に置いておく日数の最短化だから、だったらそもそもデザイン性の高いダンボールである必要はないわけで、企画の中に矛盾があるわけですが、あえてそういう無駄を取り入れたのかな。

この案の課題としては、不要本を登録するのは果てしなくめんどくさいということ。自分が登録するかって考えればわかると思いますが、自分の得にならない限りはやらないですよね。
もうひとつは、ダンボールに入れるタイミング。売ってもいいと判断するのは読み終わってからだから、積読の状態はこのダンボールに入れられない(入れると出しづらいし)。「笑う犬の生活」でやってた「小須田部長」のコントのように「いるもの」「いらないもの」って分けるのは中間ゾーンに置かないといけないからね。

3つ目は「ゴールデンボクシーズ」から。

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このグループも部屋におけるダンボールを送るという企画でした。
評価したのは100分の1でゴールデンボックス(宅本便の査定料が1.5倍になる)が届くという部分。こういうクチコミのフックはいいですね。ベタだけど、押さえとして入れといたほうがいいタイプのものです。

写真に撮ってブログにアップすることを狙ったり、非常にオーソドックスで本物っぽい提案内容でした。「○○の日」を制定するとかね。主婦向けにスーパーに置くというのもグッドです。実際、ブックオフはアート引越センターと提携していますが、誰に、いつ、コンタクトするかをよく考えています。

あと中野さんが言ってた、ダンボールをバラすとクロス(聖衣)になるってアイデアはエッジが立ってておもしろかった。クロスってのはあれね、聖闘士星矢のやつね。これを発展させて、星座の変わり目にあわせて届けるクロスを替えれば、毎月送りたくなるので周囲から不要本を集めてくれる人が出てくるかもしれないし。

続いて、「JoJo TEAM」から。河野賞の受賞チームです。

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ぼくがBestだと評価したのはリアルなレコメンドサービスの部分。宅本便で送ると、そのダンボールに入っていた本から類推して、勝手に「これ読めば」って送りつけてくれるという企画なのですが、これはおもしろい。とてもいい企画だと思います。

ぼくだったら、この届いた本のリストを「鹿児島在住のTさんのリスト」として匿名のままネットで公開して、ネットユーザーから「この人に読んでほしい本」のリクエストを受け付けるようなサービスにしちゃうかなという話を講評でしましたが、ぼくはこういう集合知を使ったサービスが大好きなのです。

実際、JoJo/Dioである必要はないし、これはこれでエッジを立てることを狙ったのはわかるんだけど、彼らも言ってたようにターゲット層が狭まるので、もうちょっと万人受けする企画に持っていったほうがいいんじゃないかなと思った。例えば、ドラえもんの道具に見立てるとか。
話題になること、笑えることはWOMを設計する上ではとても重要なことだけど、それはイコール、ブランド育成には繋がらない。わりと忘れられがちだけどね。広報とかやればすぐにわかるんだけど、なかなかそういう機会もないと思うので、この機に覚えておくとよいでしょう。

このチームとは一度ゆっくり食事したいかも。昨日そういう時間を作ればよかったですね。申し訳ないです。

ラストは「チーム中の人」から。このセミナーの関係者だけのグループなのでプレッシャーもあったかと思いますけど。

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アイデアとしてはダンボールを送る企画だったのですが、ひねっていたのが「本というパッケージ」の存在する場所を管理するという案(とぼくは理解した)。これはちょっと「かしこ系」のプランだなと思いました。つまり、読書を投資と考えて、あるいはロジスティック・マネジメントの観点で、自宅に置くべきか、いったん換金しつつブックオフに置いておくべきかを決めていくサポートをするというもの。

これは新しい読書のスタイルを提案することになるので、超整理法とかのようにブームを起こすことができれば(例えば大学教授とかにコメントもらうとか)いいかもしれない。
もしちがってたら言ってくださいね>チームの人

あと、ごくごくまれにタレントが回収に来るというのはベタだけど話題性のある、いい仕込みだと思う。普段から考えるトレーニングをしている人は、こういう細かいところをちゃんと意識してますね。

そんなわけで、ブックオフオンライン賞、河野賞の発表をして、3回にわたって実施したWOMマーケティング分科会が終わりました。このセミナーで出会えた人も多いですし、今後は仕事で一緒に何かをやれることもあるかと思います。
せっかくのご縁ですし、遠慮なく連絡くださいね。

また、遠方に住んでるとか、仕事が入ってしまって参加できなかった方も、今後もこうした試みは続けていきたいと思っていますので、いろんなリクエストをいただければうれしいです。

最後に、みんなで片付けて懇親会に出かけました。

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ではまた、いつかどこかで。

みなさんの感想リンク集です。

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